京都からmonokoto

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2016年 京都の秋の紅葉は郊外から 穴場3か所

 京都もだいぶ寒くなってまいりました。街路樹もうっすらと色づき始め、木々にも夜露が降り始めています。底冷えの京都の冬ももうそこまで来ているだろうと予感させます。京都の町が、モノクロームに染まる前の一瞬、燃えるように赤く京都を彩る紅葉。その始まりは市中からではなく、郊外から始まります。そんな始まりの紅葉、特にガイドブックにも載ってないような穴場3選です。

 

1 岩戸落葉神社

 

いきなり超マイナーでマニアックなところです。名前からすでに紅葉してそうな名前ですがなかなか名前に負けずにすごいところです。

紅葉の名所である神護寺高山寺のそばを走っている、国道162号線を更に北に進み合併で京都市に編入された旧京北町にその神社はあります。岩戸社と落葉社からなる2つの本殿、拝殿、鳥居と境内の規模は小さく、こじんまりとしているがそこに収まりきらないぐらいの大きな銀杏の木が4本、また背後にはこれまた収まりきらない巨大な岩が鎮座しています。

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ここの見どころはカメラを構えてもフレームに収まりきらない、圧倒的な銀杏の黄色!

しかもここは落葉前と後で2回楽しめるところでもあるのです。落葉前はグリーンから黄色のグラデーションを楽しめ、フレーミングも自然と上に上がりぎみになります。落葉時には一面の黄色の絨毯となり筆舌にしがたい黄色の世界となります。私は行ったことが無いのですが、11月中旬頃に1日だけ夜間のライトアップもされているそうです。

 

 

 

 

 

 2 鍬山神社

霧の町亀岡にひっそりとある神社です。ここ最近は京都に複数回来られる方も増え、より穴場を求めて郊外に行かれる方も多くなりました。ここもそんな方々に見つかり、昔ほどの静けさは無くなりましたが、紅葉の早さ、赤さは相も変わらずです。

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参道から紅葉のトンネルに覆われ、一間社流造の本殿、境内にある心字池と黄色、オレンジ、赤と緑のグラデーションで彩られ、神社全体が荘厳な雰囲気に包まれます。

 

比較的大きめの専用駐車場があります。紅葉期間中は拝観料300円取られます。(早朝でも係の方おられます。)

 

 

 

 

 

3 古知谷 阿弥陀寺

 

京都の端、門跡寺院で有名な大原三千院を通り過ぎ、鯖街道を北に進むと街道に面して中国風の山門が見えてきます。いかにも世俗との結界たる門をくぐるとそこは日本最南端の即身仏が安置されている聖域です。

急峻な谷にできた山道を登っていくと古知谷楓など楓樹が多く、競い合って赤く参道を包みます。

 

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境内は静寂に包まれており、日頃の悩みや不安を思案するにはもってこいです。また本堂背後の岩窟には生きながら石の厨子に入り即身仏となった木喰上人弾誓が眠っている。即身仏は腐敗の関係から寒い地域が多いのですが、ここ阿弥陀寺即身仏の南限と言われております。