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2016年 見た人だけが得をする 京都人がこっそり楽しんでいる京都市内紅葉の穴場3選

 

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最近の寒さで京都市内もだいぶ木々が色づき始めてきました。週末には他府県の車が目立つようになり、人気観光地付近では毎年恒例の紅葉渋滞が発生し、またこの季節がやってきたんだな~と京都人は通勤、通学や所要で通ってはいけない道を考え裏道を抜ける日々となります。

 

 

さて、このブログを今ご覧になられている方は京都観光をお考えだと思います。この時期だと紅葉に絡めて、定番の清水寺祇園、嵐山界隈、永観堂南禅寺銀閣寺の東山、少し足を延ばして曼殊院詩仙堂の修学院方面がガイドブックやテレビで鉄板コースとして紹介されていることが多いですよね。

当然、上記の観光地に行けば最高の紅葉風景を見ることができ、本当に日本に京都があってよかったなと心から思うことができます。

 

が、当然人が多くてまるで通勤電車の中かのように紅葉を見に来ているのか、人を見に来ているのかわからなくなり美しい紅葉があってもげんなりした経験の方は多いと思います。

京都観光の基本として、「その日の本命の観光地は朝一で行く!」というのがありますが最近は観光客の朝化が進み、人気観光地では開門前から並んでいることも多くなってきました。

 

なので京都人はこの時期上記の観光地を含め、紅葉で有名なところには近づきません。(笑)

 

じゃあ一体、地元の京都人は何処で紅葉狩りをするのでしょうか?

 

実は京都人は地元であったり、小さな紅葉の名所で紅葉を楽しんでいます。

今日はそんなガイドブック等にはあまり載っていない穴場、しかも人気観光地から近いという奇跡の穴場を紹介します。

 

 

1 鷺森神社 (さぎのもり) 洛北・修学院方面

 

 修学院離宮曼殊院門跡・圓光寺などのそうそうたる顔ぶれの中、ひっそりと佇んでいる地元民から愛されている古社です。

圓光寺曼殊院方面から来たら神社の南側の細い道から行けるのですが、そちらからは行かずに是非西側の参道から来てください。

ここの紅葉の見どころは東山三十六峰が自然と借景になる手入れのされた参道にある楓のトンネルです。参道は長さが100~200メートルほどあり緩やかな上り坂になっていることもあり自然なパースが付いた状態で見ることができるため、とても奥行がある紅葉のトンネルを見ることができます。

 

参拝用駐車場もあり、近くの名所に行く次いでに是非

・境内自由

・御朱印有

 

 

 

 

 

2 大悲閣 千光寺     嵐山方面

 

嵐山に人があまり来ない穴場なんてあるの?

 

実はあるんです。しかも絶景

 

京都観光の中でも東の横綱清水寺一帯なら西の横綱は間違いなく嵐山でしょう。平安期から王朝貴族に愛された風光明美な場所。

清水寺は歴史上は鳥辺野という風葬地でケの場所。嵐山は貴族たちがこぞって別荘地を立てたハレの場所。

歴史を追っても常に人気の生粋の観光名所。今でも季節を問わずに人が押し寄せます。

 

そんな嵐山の玄関口、渡月橋。東側を見れば桂川の絶えることのない水の流れ。西側を見れば切り立った山肌を彩る木々たち。渡月橋から見える山の中腹に千光寺はあります。

 

渡月橋の南側、山裾に沿って狭い道を西に向かって歩きます。その距離約2キロ。すると今話題の「星のや 京都」が見えてきます。

その星のや京都の手前に山に登っていく階段がありそれを登っていきます。九十九折れの階段を登っていくと懸け作りの本堂が見えてきます。それが千光寺です。

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本堂から眼下を見下ろすと嵐山の渓谷が俯瞰で見えます。トロッコ列車大堰川、渓谷の紅葉、京都市内と正に絶景。

素晴らしいの一言です。実はここは京都人も訪れない穴場中の穴場で、最近では口コミにより日本人よりも海外の方のほうが多いくらいです。

是非、嵐山に訪れた際にはお立ち寄りください。ゆっくりと紅葉を楽しめます。

 

・拝観時間 9-16時

・拝観料金 400円

 

 

 

 

 3 母と子の森   京都御所  

 

最後は何と御所の周り御苑の中、地元の散歩コースです。

 

御所のイメージは紫宸殿をはじめとする御所や最近通年公開となった迎賓館など大型の建屋があるだけだと思われがちですが御苑と呼ばれるその廻りは国民公園となっており環境省の管理下となっております。

 

御苑は京都人の通勤路であり、散歩コースであり、公園で子供を遊ばせる場所であり、花見の場所であり、虫捕りや自然観察の場であります。

そんな御苑には大型の樹木が多く、また緑葉樹が多いため紅葉とは無縁かと思われがちですが実はあるんです。とっておきの穴場が

 

そこはなんと迎賓館の北にある母と子の森と呼ばれる場所で地元民の憩いの場になっております。

 

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開かれたスペースにベンチや倒木が邪魔にならない程度に置いてありまたなんとそこには子供向けの屋外図書館(森の文庫)もあり風景にアクセントを加えています。

 

紅葉は南側の迎賓館にほど近いところに大きなイチョウの木があり、まわりを黄色の世界にしています。その黄色の世界に一本だけこれまた大きなの楓があり、赤の差し色が黄色や緑と交じりまるで印象派の絵画のようです。

開放的なスペース、美しい木々が癒しの空間を演出しており時間が許す限り寛いでいたい場所です。

 

 

御苑は24時間出入り自由。母と子の森含む

 森の文庫 開設期間 4月1日から11月30日(雨の日を除く。)の毎日9:00~16:00

 

 以上、いかがでしたでしょうか?

 

京都はこの季節どこに行ってもいっぱいですが、今日紹介した穴場ならあまり人がいないと思いますのでぜひ