和食の基本 実はとっても簡単で料理の幅も広がるダシの取り方。
最近は外食をされる方よりも、近年の健康志向や節約などのブームにより男女を問わずに自分で料理をされている方が増えてきています。
書店には芸能人や有名料理家の書籍や毎日の料理をおいしそうに発進しているブログ等料理ブームは益々盛り上がっている感じです。
しかし多くの料理本等で目立つのが簡単をキーワードにした調理法で手間のかかる料理は敬遠される傾向があります。特に和食は見た目の地味さやおしゃれじゃない等の理由や何よりも手間がかかりそうと作る機会が少ないみたいです。
これは実は大きな間違いで和食は思っているよりも手間のかからないつくりかたによってはファーストフードにもなりかねない大きなポテンシャルを持った料理なのです。
その中でも和食の基本で要ともいえるのが出汁(ダシ)の存在です。
このブログをお読みの方でお味噌汁などを作るときに昆布と自分で削った鰹ぶしでダシを取ったかたは多分いらっしゃらないでしょう。それよりだしの素などの市販の袋入りの和風だしパックを使っている方がほとんどだと思います。それでもさすがに大手企業がお金をかけてマーケティングや研究をしているだけあって正直美味しいです。(笑)
しかし自分で昆布とかつおを使ってダシを取るようになってからはこれらの和風だしパックは我が家では一切使わなくなりました。むしろその不自然な味、香りの少なさに食欲がわくことが無くなりました。子供も和風だしパックで取られた和食にはあまり食欲が出ないようです。
実は簡単なダシの取り方説明していきましょう。
大雑把に説明すると水を張った鍋に昆布を適量入れ弱火で火をかけます。鍋に気泡が出たら昆布を取り、削り鰹を入れて中火で火をかけて沸騰する直前で火を止め、キッチンペーパーで濾す。
以上です。簡単でしょ(笑)
ただし上記のだしの取り方は教科書的な取り方でいわゆる1番だしと呼ばれるもので、吸い物や本格的な和食には向きますが、現代人にはちょっと物足りないかと思います。
上記の取り方でも昆布、鰹節の量を増やしたり、昆布を1晩浸けておくなどすればいいのですがコスト面であったり取り出した昆布と鰹節の再利用をしたりと簡単さで劣ります。(でもおいしいのでぜひおすすめです。また取り出した昆布や鰹節で佃煮やふりかけを作るのも大変楽しい作業です)
色々と試した結果私がたどり着いただしの取り方はもっと簡単で雑です。その分みそ汁や煮物に向いています。
その取り方は、水を張った鍋に長さ1センチX3センチに切った昆布を入れ弱火にかけます。なべ底に気泡ができ始めたら昆布はそのままで鰹節を入れます。中火にかけ軽く沸騰してもそのままにしておきます。軽くコツコツと沸騰させたまま10~15分程度火にかけます。時間が経ったら火を止めて濾さずに出来上がりです。
かなり邪道なやり方だと批判されそうですが、家庭用でやるには必要十分でおいしいです。また昆布や鰹節の再利用も考える必要もありません。昆布のぬめりも適度に落ち、鰹節の雑味もそのままいただきます。
昆布のカットはキッチンばさみですぐカットできます。また鰹節は市販の袋で構いません。一度多めに作って冷やしてから冷蔵庫に入れると3日程度は持ちます。ので味噌汁を作ったり、煮物やうどんつゆにすぐに使えるようになります。
一度ぜひ試していただけたらうれしいです。